1. AQUAMAN (Morante-Simonetti-Guarini)
水の滴るSEを背景に展開するイントロは、ピニャテッリとマランゴーロのコンビネーションに多少の違いがあるものの原曲にほぼ同じ。原曲との大きな違いは、モランテをフィーチャーするダイナミックなパートの直前でアントニオのテナーがフィーチャーされている事。終盤のリリカルなパートでも顔を出すアントニオのテナーだが、リリカルなまま終わらずにマランゴーロの16刻みのリズムで畳み掛けるエンディングも原曲とは大きく違う。バランスの悪さが気になるが、これもギグの序盤と云う事で。CDでリリースされたミキシングと大差はないが、こちらの方が聴き易い。それにしても、ゴブリンで客演するアントニオの映像と云うのも何気に貴重。と云うか、ゴブリンの映像自体が貴重なんだけど。 |
2. SNIP SNAP (Morante-Simonetti-Pignatelli)
クラヴィのパートをローズのマークUで代用する鍵盤アレンジが真っ先に違う所だが、テーマ部分ではシンセに専念するシモネッティがローズを触れない辺りは仕方のない所。面白いのはシモネッティのソロのパート。サイズを決める代わりに終わりを告げるユニゾンのフレーズをキッカケにする辺りは、なかんずくライヴならではの感覚。さらに面白いのは、モランテとアントニオに受け渡されるソロのパートが、それぞれに異なる一発キーでのインプロと云う辺り。もちろん、このパートは原曲には登場せず。兄貴のソロパートと同様のモチーフで渡されるアゴスティーノのソロも面白い。1コーラス分のテーマでクライマックスを迎える中、アゴスティーノはソロの余韻もそのままで正にノリノリ。そんなテーマに移行する直前、シモネッティの派手なアクションにも鳥肌が立つ。 |
3. PROFONDO ROSSO (Simonetti-Morante-Pignatelli-Martino)
「ワイルド・セッション」でもお馴染みのSEからイントロに突入辺りは、75年ツアーの際と同じ仕掛け。モランテのプレイのみでチェレスタは割愛するイントロだが、リヴァーブ処理のミニムーグやピニャテッリのベースワーク、テーマに移行してのチャーチサウンドのオルガンは低バランスながらも絶好調。ブリッジからテーマに移行する辺りでは、充分にアーティキュレイト出来ずに慌てているような印象も受けるが、セカンドコーラスの同様のパートは良好なパフォーマンス。このナンバーから"Goblin"と光り輝くネオンが登場。 |
4. MARK IL BAGAROZZO (Simonetti-Morante-Pignatelli-Marangolo)
このナンバー以下、全て「マークの幻想の旅」の収録曲。モランテのMCから続くイントロ部分であのバグキャラ「マークの幻想の旅」のプロップが登場。鬼気迫る形相で歌うモランテがとにかくカッコイイ。ヴォーカルが難点だったと語るような批評家たちもこの映像を見れば心変わりする事請け合い。原曲より手数の多いマランゴーロのタイコもメチャクチャカッコイイ。ハモンドのグリスがたまらなく良かった原曲でのソロだが、モノシンセに置き換えられたここでのソロも倍のサイズだったと云う事で文句は云えず。先にリリースされた2枚組CDでサウンドだけを耳にしていた中、映像付きのサウンドで最も強烈なインパクトだったのがこのナンバー。 |
5. NOTTE (Simonetti-Morante-Pignatelli-Marangolo)
イントロで聞こえる接触不良のノイズはご愛嬌。8小節のテーマ(4小節のモチーフ×2)+7小節のサビをリピートする語りのパート、8小節のブリッジも含む同一ルーティンでのインストパート、締め括りの語りのパートと云う原曲サイズをそのまま再現。と云うか、クライマックス前のインストパートのシンセリフを除けば、シモネッティの語りを含む全てがテープでのパフォーマンス。それにしても、タイコのサウンドも鳴り響く中、マランゴーロがセットの周りを歩き回ると云うのも微妙(笑)。アルバムでは「そしてロック」で怒涛のクライマックスを迎える訳だが、その一つ手前のナンバーをここで演ってしまうと云うのも微妙な所。と云うより、「そしてロック」抜きのセットではあまり関係もない訳だけど。 |
6. OPERA MAGNIFICA (Simonetti-Morante-Pignatelli-Marangolo)
カウントに入る直前、カデンツを鳴らす辺りがとてもアカデミック。と云うより、ヴォーカルと鍵盤のデュオでいきなり幕を開けるイントロでは当たり前と云う事で。キメのポイントがややチグハグな印象も受けるテーマパートだが、原曲よりも手数の多いマランゴーロのタイコは当たり前のようにカッコイイ。映像ではバグキャラの「マーク」が再び登場。終盤、クライマックス直前のコードワーク(リフなし)のパートは原曲には登場せず。直向に熱唱するモランテはやはり好印象。 |
7. LE CASCATE DI VIRIDIANA (Simonetti-Morante-Pignatelli-Marangolo)
テナーのアントニオが三度登場。プロップのシャボン玉も初登場。シンセのブーストサウンドとシンセ+アコギの3連フレーズはシークエンス。ダイナミックなパートの印象は原曲とはかなり違うが、ガラリと様変わりした鍵盤のコンビネーションを考慮すれば当たり前の事。何よりここでの大事件は、接触不良を起こしたモランテのギター。ガーンと入るべきパートでサウンドに沈黙される中、注意力散漫になるモランテが気の毒でならない。終盤ではやや持ち直すが、駆け上がるフレーズが真骨頂の肝心のクライマックスでは再び沈黙。 |
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* Band intro
トラブルに見舞われたモランテは、端的なコメントを残して事態の復旧に。そのマイクパフォーマンスを当たり前のように受け渡されたのはマランゴーロだが、これにはビックリ。と云うのも、マランゴーロ=寡黙と云ったイメージが70年代から勝手に一人歩きしていたためだが、その実、プロの司会者も顔負けのマイクパフォーマンス。シモネッティに続いて紹介されるピニャテッリのくわえタバコ姿も印象的。トラブルから復旧したモランテの紹介と自身の紹介を終えたマランゴーロが何故かステージを歩き回る中(笑)、ピニャテッリが紹介し忘れたアントニオをトラブルから復旧したモランテが紹介(爆)、最終ナンバーに突入。 |
8. UN RAGAZZO D'ARGENTO (Simonetti-Morante-Pignatelli-Marangolo)
16分割のシークエンスフレーズが鳴り響く中、原曲でもお馴染みのブラスの音色(テープ)も鳴り響くが、これは原曲とは微妙に違うプログラム。原曲ではアコギの16分割りユニゾンも時折登場するが、ここではシモネッティのロガンの白玉プレイで代用。モランテのヴォーカルは、前曲のトラブルで憔悴している感じ。しかも、終盤での意地のソロ(原曲ではアコギのソロ)もバランスが悪く殆ど聞き取れず。一方、ノリノリのマランゴーロのプレイは弾けまくり。全トラック中、間違いなく最高のインパクト。ステージの為に用意されたエンディングのモチーフもカッコイイ。曲の途中から映像制作スタッフのテロップも流される中、ステージは終演。やはり、生のギグは断然イイ。色々あってもとにかくイイ。 |