01. THE WIP (A.Puthli-R.Pietsch) 4:12
妖艶なプトゥリのヴォーカルに鋭角なビート(刻みは16でも基本は8)が昇華する血湧き肉踊るディスコナンバー。管弦アンサンブルも擁する中、取り分けストリングスのアレンジが絶品。プレーヤーは不明だが、ソプラノサックスのオブリやソロもフィーチャー。譜読みに徹するコンボのオケは、ホントにゴブリンなのか?と云う感じ。ローチューニングのスネアも普段のマランゴーロとは全然違う。劇中では、アーシャ・プトゥリのお披露目となるクラブのシーンで登場。2人のマッチョマンを擁してのクリップばりのパフォーマンスは、フィルムの中でも大きな見所の一つ。主要キャストがクラブで大喧嘩をするシーンでは、カラオケヴァージョンも登場する。 |
02. THE SOUND OF MONEY (A.Puthli-R.Pietsch) 4:04
前作"AMO NON AMO"の"Maniera"のような16刻みのヘヴィーなリフが真骨頂のナンバーだが、その基本は、アイザック・ヘイズをアーシャ・プトゥリに置き換えた「シャフト」のようなエッセンス。譜読みに徹する辺りは1曲目と同じだが、こちらのタイコはまさしくマランゴーロの音。管弦アンサンブルの粋なアンサンブルも楽しめるが、その一方、鍵盤の音はギターとユニゾるキメのリフでかすかに聴こえる程度。フィルムではオープニングテーマとして使用されるナンバー。 |
03. BANOON (Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 4:07
2/4のレゲエナンバー。小編成コンボで楽しむ手軽なレゲエのお手本のような曲。ベタなギャグがのべつ幕なしに続くシナリオだが、この曲の登場シーンもそんな中の一つ。その内容は、重要な電話番号を聞きだそうとする主人公に銃を突き付けられたマフィアの構成員が、テーブルに山積みされたバナナを問答無用で平らげさせられると云うもの。シチュエーションは全く違うが、「暴力脱獄」のゆで卵をバナナに変えたコミカルなモチーフと云った感じ。BananaだからBanoonなんでしょうね。 |
04. STUNT CARS (Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 4:03
のっけからのティンパニのサウンドは"Opeinig to the Sighs"を髣髴とさせるが、たちまちアップテンポのC&Wに様変わり。これは正しくヤンキーなスタントショーのBGM。客演のモランテ+ペンニージの2本のギターとマランゴーロのワイヤブラシが大活躍。と云うか、この手のサウンドもフツーにこなしてしまう辺りは、やはりプログレ系のバンドらしからぬ所。劇中では、然るべくカーチェイスのシークエンスで登場。主人公コンビが乗る車を延々と逆走させるスタントシーンは、アクション系の中でもかなり珍しいのかも。 |
05. WELCOME TO THE BOOGIE (W.C.Cannon-Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 3:53
かなり垢抜けたグルーヴィーな16ビート。ヴォーカルは、作曲クレジットにも名を連ねるW.C.キャノン。小編成ホーンや男性コーラスもかなりイケてる。と云うより、キャノンのヴォーカルとコーラスのアカペラだけでも様になるような巧さ。終盤ではテナーのソロも。劇中ではストリップバーのBGMとして登場。と云うか、もっとマシな場面で使うアイディアはなかったのかなと。 |
06. TRUMPET'S FLIGHT (Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 3:31
アルバムでは最もスリリングなスパニッシュ感覚のインスト。16の裏をアーティキュレイトしながら連打するシモネッティのエレピバッキングは、他のアルバムでも聴けない貴重なプレイ。リヴァーブ全開のモノシンセのサウンドも印象的。タイトルから察すれば主役となるペットのソロも面白い。12小節×3コーラスと云うやや長めのアドリブながらも捨てのフレーズも殆どなし。ミュートも効果的。劇中では、マイアミの湿原を舞台にするエアボートチェイスのシーンで登場。 |
07. SICILIAN SAMBA (Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 3:19
ゴブリンのキャリアでは唯一となるメロウなサンバ。フツーのサンバながらも、ややツッコミ気味のリズムとやたら目立つハットのセミオープンが特徴的。円やかなフリューゲルホルンのテーマとは対照的な感じ。終盤のフリューゲルのソロは見事。個人的には一押しのメロウ曲。劇中ではマイアミビーチの数カットで登場。 |
08. DISCO CHINA (Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 3:55
中華ペンタを真骨頂にする鋭角な8ビートナンバー。ピニャテッリのみならずペンニージもジョイントするオクターヴスラップのユニゾンをフィーチャーするイントロも面白い。テーマがマリンバと云う辺りも特徴的。コードワークやリフを奏でるエレピも然る事ながら、メインの鍵盤をロガンストリングス1台で済ませてしまうシモネッティのプレイは何気に合理的。劇中では、主人公コンビがNYチャイナタウンに出向くシーンで登場。「コットンクラブ」「フィフス・エレメント」「16ブロック」など後年さまざまなメジャー作品に出演するキム・チャンも店のオヤジ役で顔を出すシーンだが、このワンシーンのみに登場する中華系の女優さんはかなりの美形。トマス・ミリアンもデレデレだった。 |
09. SQUADRA ANTIGANGSTERS (Movie take 1) (Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 1:35
ここからがボーナストラック。パイプオルガンを意識するポリシンセのソロ。映画がリリースされた79年当時に聴いていれば、それなりにショックだったはず。民生用のポリシンセなど手軽に入手出来る時代ではなかったので。劇中では、偽装の葬式に集ったマフィア一味を一網打尽にするクライマックスで登場。 |
10. SQUADRA ANTIGANGSTERS (Movie take 2) (Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 1:10
5曲目"Welcome To The Boogie"のヴァリエーション。2バース掛け合いのようなフィーリングで登場するティンパレスが聴き所。劇中では、マイアミのビーチバーを舞台に、多勢に無勢の主人公コンビが大乱闘を繰り広げるシーンで登場。 |
11. TRUMPET'S FLIGHT(Alternate version) (Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 3:31
6曲目との違いは、ミュートをかましたペットのソロだったパートがフリューゲルホルンのソロになっている事。このソロのプレーヤー、"Sicilian
Samba"でもソロをプレイしていた人物だと思うが、ここまでのスキルを披露しながらクレジット無しと云うのもかなり微妙。劇中では使用されない未公開ヴァージョン。 |