01. Introduction
プログフェスト司会者によるイントロ。元ゴブリンのシモネッティが率いる99年に誕生したニューバンドと云う内容。初の西海岸上陸と云うアナウンスに続いて紹介されるバンド名は「デイモニア」。やはり米国ではこうなるのかなと。 |
02. L'ALBA DEI MORTI VIVENTI (Simonetti-Marangolo-Morante-Pignatelli)
78年「ゾンビ」のサントラ1曲目。映画タイトルとは異なる曲名だが、フィルムのオープニングを飾る実質上のテーマ曲(USカットのオープニングは"Alternate
Take")。鍵盤やギターが申し分のないクリアなサウンドだった一方、エレベとタイコは手探りのバランスと云う感じだが、この辺りのアンバランス感はジョイントならでは。ただ、ライヴとも呼べないような掟破りの継ぎ接ぎ録音に比べれば、こんな正直な臨場感の方が数千倍楽しい。楽曲の構成は00年度のスタジオ盤や01年度のライヴCDにほぼ同じ。01年度のライヴではディ・スターゾのフレーズを踏襲していたプレヴィターリだが、ここでは遂に自身のソロがベールを脱ぐ。のっけからヒートアップするソロは、全米初上陸の異様なモチベーションの成せる業だったのかも。 |
03. DEMON (Claudio Simonetti)
85年「デモンズ」のテーマ。シモネッティが英語のMCで聴衆を味方に付ける中、パーカッシヴな鍵盤サウンドが炸裂。この辺りの一点集中する緊張感がピンポイントで伝わるのも映像ならでは。総じての内容は過去のヴァージョンに同じだが、このナンバーでフェデリコ・アモロージのリフレインに注視させられたのはこのヴァージョンが初めて。この辺りも映像ライヴならでは楽しい所。 |
04. Band Introduction
プレヴィターリ、ターニ、アモロージが順に紹介される中、前年リリースの"LIVE...OR DEAD"のPRに移行するイントロダクション。25人程度のオーケストラとジョイントしていた事や、セルフカヴァー以外の名曲をカヴァーした事がアピールされる中、スタジオ収録のエクストラトラックも紹介。ついては、その新曲に突入すると云う流れ。 |
05. HALLOWEEN (John Carpenter-Howart)
ジョン・カーペンター監督作品「ハロウィン(Halloween: 1978)」のテーマ。"LIVE...OR DEAD"でもお馴染みのメタリックな8ビートの変奏だが、シーケンサーとの同期も皆無の中、それぞれのメンツがストレスもなく弾ける様は只々圧巻。スタジオ録音ではアコピ系の音色だった終盤の3連バッキングもここではストリングス系の音色に変貌。プレヴィターリの怒涛のソロを経て"Tubular Bells"に突入する流れは"LIVE...OR DEAD"の通り。
--. TUBULAR BELLS (Mike Oldfield)
ウィリアム・フリードキン監督作品「エクソシスト(The Exorcist: 1973)」のテーマ。元々はマイク・オールドフィールドのきちんとしたコンセプトナンバー。ここではさすがに歓声もひときわ高い。スタジオ版ではスクリプトのようなSEの後で登場するアモロージのリフレインがここではいきなり登場。スタジオ版よりテンポも速い白熱のパフォーマンス。 |
06. INFERNO (Keith Emerson)
80年「インフェルノ」のテーマ。作曲はキース・エマーソン。管弦セクションのシークエンスと同期する"LIVE...OR DEAD"でもお馴染みのパフォーマンスだが、スタンディングでダンパーを踏みながらプレイするシモネッティの姿はやはり圧巻。尻上がりに増す集中力が手に取るように伝わるのも、やはり映像ならではの楽しい所。
--. MATER TENEBRARUM (Keith Emerson)
80年「インフェルノ」の挿入曲。作曲はキース・エマーソン。こちらも"LIVE...OR DEAD"でお馴染みのパフォーマンスだが、やはり映像での迫力は全くの別モノ。シモネッティもノリノリのプレイに終始。終盤のクワイヤ+チャーチオルガンのパートでは、"Queen II"のアルバムジャケのような構図でメンバー4人がクワイヤに興じる面白いカットも挿入されるが、そんなPV感覚でのウィットも映像作品ならでは。ちなみに2コーラス目直前の鍵盤リフは、何れのヴァージョンとも若干異なる。 |
07. OPERA (Claudio Simonetti)
87年「オペラ座/血の喝采」のテーマ。管弦シークエンスと同期するサウンドはもとより、映画のカットやリハ風景などが映し出される映像も、お馴染みのPVを踏襲する内容だが、コーラス間のエキゾチックなブリッジでのリフレインなどシモネッティの即興的なプレイも楽しめる1曲。クライマックスを締めるプレヴィターリのソロについても、最終盤でのライトハンド的なフレーズなど微妙な違いが楽しめる。と云うか、ここはソロと云うより、クライマックスでの長丁場のリフレインとも言えるパート。スリリングな即興を期待するのもナンセンスな話。やや驚かされたのは、プレイの直前、ボトルを握るシモネッティが「酒」とアピールする辺り。日本酒は世界市場でもトレンドなのかなと。 |
08. SUSPIRIA (Simonetti-Marangolo-Morante-Pignatelli)
77年「サスペリア」のテーマ。知名度も抜群と云う感じ。シモネッティのMCにも観客は速攻で反応。観客と云えば、クワイヤの3連リフのパートでは客席が映し出されるが、恰幅の良い観客ばかりと云う辺りはさすが米国。と云うか、如何にも往年の年齢層と云う感じ。曲の方は、"LIVE...OR DEAD"でもお馴染みのパフォーマンス。タイコのバランスが相変わらず小さいために、あのバスドラのコンビネーションが殆ど聴こえない辺りは残念。フロントのバランスではバリバリに聴こえていたのだろうけど。 |
09. PHENOMENA (Claudio Simonetti)
85年「フェノミナ」のテーマ。管弦セクションのシークエンスと同期するお馴染みのパフォーマンス。相変わらず小さいタイコのバランスの一方、フェデリコ・アモロージのトラックは鮮明なバランス。過去2枚のアルバムと比較しても最も良く聴こえる。2コーラス目でのギターがトレモロで駆け上がるお馴染みのリフレインだが、ここでは1コーラス目はアモロージ、2コーラス目ではプレヴィターリとアモロージのユニゾンと云う形でのプレイ。これは過去の2枚とは異なる趣向。 |
10. ZOMBI (Simonetti-Marangolo-Morante-Pignatelli)
78年「ゾンビ」のタイトル曲。この当時は初モノのカヴァー。しかも、シーケンサーなしでのバリバリのライヴパフォーマンス。マリンバ等のパーカスパートも全てシモネッティが鍵盤でプレイ。幽玄なクワイヤのパートは原曲のイメージとも異なるが、何を隠そうここでの見せ場はシモネッティのアドリブ。マリンバ系音色でのパーカッシヴなソロからエレピでのモード全開のソロに移行すると云う内容。それにしても、スタンディング中腰でのモードなソロと云うのも、何処となくキース・ジャレットのような感じ。ロメロ監修のUSヴァージョンでもお馴染みだったこの曲、西海岸のファンにもビッグなプレゼントだったはず。 |
11. TENEBRE (Simonetti-Morante-Pignatelli)
82年「シャドー」のテーマ。再びシーケンサーと同期する中、"LIVE...OR DEAD"を再現するパフォーマンスだが、ここでもやはりアモロージのトラックが鮮明に聴こえる。テンポアップする直前のパートでは、過去2作でも披露されていたスラップの他、新ネタのハーモニクスのリフレインも登場。テーマに突入した後もアモロージのアピールは続く。と云うより、アモロージのプレイをコピるなら過去の2枚よりこの1枚。全てのプレイがとにかく鮮明なバランス。 |
12. SCHOOL AT NIGHT (Giorgio Gaslini)
75年"PROFONDO ROSSO"(aka「サスペリアPART2」)の挿入曲。作曲はジョルジョ・ガスリーニ。バンドのオフショットが楽しい映像だが、その訪問先はスクリプトの舞台となるあのローマ郊外の屋敷。シモネッティが客席に斉唱を促す中、ノリもイマイチのオーディエンスだが、あの恥じらいは判らなくもない。このララバイを口ずさめばオタク度もバレバレなので。と云うか、あのホールに足を運んだ殆どのオーディエンスが実は歌いたかったはず。
--. MAD PUPPET (Simonetti-Martino-Morante-Pignatelli)
75年"PROFONDO ROSSO"(aka「サスペリアPART2」)の挿入曲。原曲に同じ中身なしの1コーラス目+アドリブの2コーラス目と云う構成は"LIVE...OR DEAD"に同じだが、前作ではハモンドだったトニック4小節分のシモネッティのソロがここではシンセにチェンジ。ジミヘンも飛び出すプレヴィターリのソロも前作以上にヒートアップ。ハリウッド行脚のオフショット映像も楽しい。 |
13. TITTA TANI - Drums Solo
ティッタ・ターニのソロ。1分半弱の短いソロだが、ツインペダルのコンビネーションも鮮やかなパフォーマンス。ただやはり、ティンパレスのようにも聴こえるバスドラの音質が残念。PAのフロントでは結構な迫力だったはず。 |
14. SIMONETTI - Piano Solo
シモネッティのアコピソロ。名曲中の名曲"Staten Island"の大胆な変奏から"Profondo Rosso"のイントロに移行する流れは、81年"CLAUDIO SIMONETTI"のハイライト的な内容。これはファン垂涎の映像。 |
15. PROFONDO ROSSO (Simonetti-Martino-Morante-Pignatelli)
75年"PROFONDO ROSSO"(aka「サスペリアPART2」)のテーマ。過去2作品と同様、弦楽のシークエンスと同期するお馴染みのヴァージョンだが、ここではスローダウンするエンディングを割愛する内容。ついては、ホラープロジェクトを始めとする90年代カヴァーでのメジャーカデンツのエンディングが甦る。あの出色のエンディングが割愛されるのも残念だが、米初上陸のギグだった事を考慮すればこの辺りのサクっとした演出も当然の話。序盤、ミニムーグの音色をクワイヤで代用していた辺りも、ジョイントギグならではの使用機材の都合だったのかも。 |
16. PHENOMENA (BIS) (Claudio Simonetti)
大喝采の中でのアンコール。セットリストを繰り返すのであればやはりこの曲と云う事にもなるが、いっそアンコールのために取っておいても良かったのかも。2回聴けるのも大ラッキーには違いないが、この怒涛の1曲がアンコールでの初モノだったら相当なインパクトだったはず。ちなみに開始直前には、ヴァン・ヘイレンの"Jump"のイントロも飛び出す。 |