01. OPERA (C.Simonetti) 2:28
シモネッティがテーマ曲のイメージで提供したナンバー。ソプラノはペトラ・ミュラー女史。リリカルなメロとアルペジオがアカデミックな転調の中で炸裂。移調する後半の展開も出色。エンドクレジットで使用される他、劇中では、舞台監督の惨殺現場から街に彷徨い出るヒロインの姿を描くシーンで登場。後年の"Simonetti Horror Project"に収録されるのもこのヴァージョン。 |
02. CROWS (C.Simonetti) 2:42
3連のハード系ナンバー。タイトルから察すれば、犯人が正体を露にする終盤のシークエンスで使用されるタイトルだったのかも。と云うか、恨み晴らさでのカラスが主役となるあのシークエンスでは、絶妙にフィットしていたはず。ノーデン・ライトの"No Escape"も決して悪くはなかったが、やはり、ゴシックなリフも飛び出すこちらのナンバーに軍配が上がる。 |
03. IMPENDING DANGER (C.Simonetti) 1:49
ゲイト処理された無機質なビートと各種ポリシンセのサウンドが印象的なナンバー。タイトなビートのパートは、それぞれの映像シークエンスにもフィットする感はないが、ポリシンセのSE的サウンドのパートは、ロジャー・イーノの「ホワイト・ダークネス」にも代わるナンバーとして映える可能性も大。まぁ、蚊帳の外になってしまった結果を見据えれば今更どうこう云っても仕方のない所。 |
04. STEEL GRAVE (Composer: unknown) 3:13
謎のHRバンド"Steel Grave"の同名ナンバー。と云うか、このバンド、情報らしい情報がマジでない。サウンドを聴いた限りでは、Vocal+Guitarx2+Bass+Drumsと云う鍵盤抜きでの編成で、高速ソロを聞かせるようなスタンドプレイヤーは不在と云う事だけは確か。適度なレベルのギターソロとツインリードのリフを挟むいわゆる「アイアン・メイデン」系のバンド。ヴォーカルもディッキンソンに似てる。劇中では、フラットから脱出したヒロインが劇場に向うまでの街中のシーンで登場。 |
05. UN BEL DI VEDREMO dalla "MADAME BUTTERFLY" (Giacomo Puccini) 4:26
MIRELLA FRENI
WIENER PHILHARMONIKER / direttore HERBERT VON KARAJAN
恐らくは、74年度録音のベルリン公演からの抜粋。劇中では、舞台監督の惨殺現場を後にしたヒロインが演出家の車に遭遇する中、ヒロインの自宅フラットでの2人の様子を捉えるシーンで登場。 |
06. SEMPRE LIBERA DEGG'IO da "LA TRAVIATA" (Giuseppe Verdi) 2:13
MARIA CALLAS
ORCHESTRA SINFONICA DI TORINO della RAI / direttore GABRIELE SANTINI
カラスが遺した唯一のスタジオ版「椿姫」からの抜粋。録音は1953年9月/トリノRAI放送公会堂。劇中では、女性エージェント(ダリア・ニコロディ)が殺害された後、自宅フラットで追い詰められたヒロインが、犯人をかく乱する為に鳴らすBGMで登場。 |
07. CASTA DIVA dalla "NORMA" (Vincenzo Bellini) 6:43
MARIA CALLAS
ORCHESTRA SINFONICA DI ROMA della RAI / direttore TULLIO SERAFIN
カラスのノルマと云えば、セラフィンの指揮でミラノスカラ座管弦楽団を擁しての録音の幾つかが著名だが、セラフィンの指揮でRAI管弦楽団のオケを擁してのこのトラックの場合、恐らくは55年6月29日の録音。劇中では、ミケーレ・ソアヴィ演じるソアベ刑事を部屋に招き入れるたヒロインが聞き入るBGMで登場。 |
08. CONFUSION (C.Simonetti) 3:28
パーカスもフィーチャーされるタイトなリズムのイントロを聴けば、瞬間的に「デモンズ」を連想。4小節ワンセットのリフを延々と繰り返すテーマは、地道な聞き込み捜査に汗を流す刑事キャラのテーマ曲のよう。劇中では、殺人鬼の追撃を逃れたヒロインが演出家と会話を交わす劇場のシーンで登場。ただ、かなり微小なレベルで挿入される為に、耳を凝らしていないと聞き逃してしまう事も必至。 |
09. KNIGHT OF THE NIGHT - STEEL GRAVE (Composer: unknown) 2:50
4曲目に続く謎のHRバンド"Steel Grave"の2曲目。と云うか、舞台監督が血祭りに上げられるシーンで挿入されるこの曲、劇中での登場はこちらの方が先。ヒロインと殺人鬼が晴天の野原で追いかけっこをするクライマックスでも挿入されるが、あの映像の構図はまさしく空耳アワー。おぼつかないライトハンドをフィーチャーする適当なソロに続いてツインリードもフィーチャーする辺りは、やはりアイアン・メイデンっぽい。と云うか、情報も皆無に近いこのバンド、IMの覆面バンドだったような気も。 |
10. CONFUSION (reprise) (C.Simonetti) 2:19
リプライズと題された同名タイトル5曲目のヴァリエーションだが、こちらの方が数段カッコイイ。こちらでのメインのリフは、8曲目で云えば、延々と繰り返されるテーマリフの最後に登場するカリオペらしき音色のフレーズ。スリリングなコードリフの挿入も絶大な効果。アルバム中でも一押しのトラック。 |
11. COSMO (C.Simonetti) 3:48
ト長調のバラード。これは、81年のソロアルバム"CLAUDIO SIMONETTI"収録の"Astrology"のセルフカヴァー。内容は原曲のレヴューでも書かせて頂いた通りだが、カノン的な凡庸なイメージも受けるナンバーながらも、9小節ワンセットの前半と10小節ワンセット後半と云うサイズ違いの変奏は、いわゆるファーストイメージのカノンと呼ぶにも相応しくないオリジナリティだったのがこの曲。ちなみに、ニ長調だった原曲はシンセの多重録音アンサンブル。ダイナミックなアンサンブルに変貌を遂げたこちらの"Cosmo"は、前半パートを3回リピートする構成はもとより、後半のアレンジもクレイダーマン的な華やかなサウンドに変化しているが、やはり注視すべき所はシモネッティの非凡な作曲センス。老若男女に親しまれる曲者の軽音楽って、プログレッシヴの看板を掲げる連中にも結構高いハードルのはず。 |
12. PRELUDIO dal "MACBETH" (Giuseppe Verdi) 3:30
ORCHESTRA SINFONICA DELL'EMILIA ROMAGNA / direttore GYÖRGY GYÕRIVÁNYI-RÁTH
全4幕の冒頭を飾る勇壮なリフレインは、バラエティーやTVドラマなどお茶の間の各種BGMとしても御馴染みのはず。ちなみに、指揮のジェルジ・ジョーリヴァーニ=ラートは、劇中にも「マエストロ」として登場。劇中では、トラの抜擢を受ける事も露知らぬヒロインが犯人からの電話を受けるシーンから、デビューステージのシーンに繋げられるシークエンスで挿入される。 |