01. DEMON 5:40
テーマタイトル。お馴染みのリフレインを背景にサンプラーがタイトルを連呼するテーマは、もはやこの分野でもスタンダード的な知名度。シンセとオルガンが交差するバロック的なサビのパートも、アキロンの大王のイメージそのまま。「カニバリズム」「呪術」「ヴードゥー」と云ったキーワードも速攻で連想させられる一方、ダンモなビートでサクッと料理している辺りは何より特筆すべき所。サンプラーが一世を風靡していた80年代中期の曲ながらも、世紀を超えた現在も全く色褪せずと云う感じ。
ちなみにこのトラックは、アルバムミックスより約2分間長い12インチミックス。7インチ盤でシングルカットするには若干長い事も確かだが、各コンテンツのサイズなどを考慮すれば、実は12インチミックスの方が釈然とした内容。85年のアルバムミックスや7インチミックスの場合、オリジナルミックスをアブリッジしたような印象の方が強い。 |
02. CRUEL DEMON 1:07
16分割のパーカッシヴなシークエンス、ブラス系のシンセ、ストリングスと云う3つのパートによるパラレルな構成。要は3者3様の情景が目に浮かぶようなイメージ。ブラスやストリングスのサウンドは、80年代中期ではかなりゴージャス。このタイトル、かな読みすれば「狂えるデモンズ」と聞こえる辺りも何気にオッケー。 |
03. KILLING 3:13
映像でも頻繁に登場するナンバー。四面楚歌なメロそのものと云ったストリングスのリフレインが耳に残る1曲ながらも、ここでの主役はギター系の音色。1小節半程度タイのリフレイン+ストリングスとユニゾンになる8分割のバッキングはギターVOX系のサンプラー音源。一方、アヴァンギャルドなソロではモノホンをフィーチャー。それぞれのパンの位置も絶妙。 |
04. THREAT 1:35
中近東の情緒漂う妖しい1曲。ストリングスと逆回転テープをトラックダウンしたような終盤のパートは、スクリプトのバックグラウンドたるケイオスそのものと云う感じ。ちなみに、85年のオリジナルミックスでは18~19回だった中近東音階のストローク連打の回数が、こちらでは27回とサイズが拡大。ついては、約20秒こちらのCDミックスの方が収録時間も長い。 |
05. THE EVIL ONE 2:03
心臓の鼓動のようなビート+低音域の重厚なストリングス+前衛フレーズのアコピ+吹き抜けるようなサウンドのシンセ+忙しなく左右にパンするパーカスサウンドなどが織り成す前衛絵画のような1曲。 |
06. OUT OF TIME 4:07
シモネッティ名義でのファーストアルバム"CLAUDIO SIMONETTI"に収録された珠玉の1曲。出色の弦楽アンサンブルとモダンな電気アンサンブルが昇華する名曲。長丁場のハモンドソロも出色。真っ先に浮かぶキーワードはスリルとペーソス。これこそ正にサスペンス動画の似合う曲。「デモンズ」のみならず後年の「キャロルは真夜中に殺される」でも重複使用されるナンバーだが、本作の映像ではスポットでの使用だった一方、テーマ曲としてのっけから登場する「キャロルは真夜中に殺される」ではインパクトも全然違う。
ちなみに"CLAUDIO SIMONETTI"収録のオリジナルと全く同一の本作のヴァージョンだが、実は85年リリースのヴァージョンは殆ど別モノ。まず、編成そのものが違う弦楽セクションについては、パフォーマンスも当たり前のように違う。16分割が延々と続く序盤を終始スタッカートでキメるオリジナル弦楽チームに対して、ピース数の多さも考慮する85年の弦楽チームはスタッカートばかりでもない。最終のフェルマータも一斉には入らず。また、オリジナルや本作ではロ短調の調性も85年版では変ロ短調に移調しているが、DMXのビートが登場するメインパートの内容がほぼ同じだった事を考慮すれば、これは移調しての演奏ではなく単なるミックス段階でのトランスポーズ。その移調の理由は定かではないが、何れにせよ、原曲のメインパートに新たな弦楽チームのトラックをミックスダウンしたのが85年版のヴァージョンだったと云う話。
また、イントロの弦楽パートからDMXのメインパートに移行する直前、ギターの音色を含む新たなブリッジが挿入される辺りも85年版ならではだが、終盤の弦楽パートに移行する辺りもそれぞれの印象は大きく異なる。クロスフェードするオリジナルや本作ヴァージョンは実にスマートな印象だが、85年版はシークエンスの停止と同時に入るような感じ。ついては、85年の「デモンズ」LPのヴァージョンは大変貴重。オークション等への出品の際にはくれぐれもご留意を。85年版のテーマ曲(アブリッジされた短いヴァージョン)はサイズも違いますしね。 |
07. DEMON (Reprise) 1:40
テーマ曲のリプライズ。原曲の終盤をそのまま持って来たような構成。ついては、クリシェのようなクワイヤのテーマパートは一度も登場せず。 |
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