| シモネッティとモランテがカムバックした「シャドー」から間もなくしてリリースされたこのアルバム、その当時は、輸入盤店にも控えめな枚数の在庫がひっそりと置かれていたような記憶もあるが、イタリア国内向けTVドラマのサントラとなれば、仕方なしと云った所だった。後年の完全版シリーズの軌道に乗るまでCD化される事もなく埋もれていたタイトルだが、その実、内容はフツー以上に充実。個人的には何度も聴いたアルバムだった。 |
| 何より特筆すべき所は、"Heavy Weather"当時のWRのようなサウンド。ご愛嬌なテーマ曲はさて置き、"Teen
Town"をスローダウンしたような"Bass Theme"や、ザヴィヌルとショーターのデュオのような"Helycopter"など、ヴォイシングから各パートの音色まで全てがWR的。となれば、惜しまれるのはタイコのマランゴーロが参加していなかった事。これはホントに残念だった。マランゴーロも参加と報じている一部のバイオだが、上記の通り、ここでは"PROFONDO ROSSO"のマルティーノがタイコを担当。サウンドを聴けばすぐに判る。手堅いタイプのマルティーノも決して悪くはなかったが、アントニオのスキルも惜しみなく発揮されたここでは、やはりアゴスティーノのタイコ。"ST. HELEN"のフィルムで披露していたような切れ味抜群の兄弟アンサンブルを楽しみたかった。 |
| それにしても、"ST. HELEN"のサントラはリリースされないのだろうか。87年度版の"GREATEST HITS"(2曲)や95年のDRG盤(1曲)以来、音沙汰のない"ST. HELEN"だが、あの劇中で披露されていた切れ味抜群のインストは最良の音質で楽しみたい所。と云うか、当代ならではの切れ味は当時のサウンドでしか楽しめないもの。後年の"SLEEPLESS"でも再会を果たすマランゴーロとピニャテッリだが、サントラワークの"SLEEPLESS"では制限付きと云う状況下、"BACK TO THE GOBLIN 2005"でも70−80年代とは一線を画したアカデミックなサウンドに転身している訳なので。 |
| クレジットによれば、作曲は全てアントニオ/グアリニ/ピニャテッリ。アントニオが全曲の作曲に参加するのもゴブリン名義のアルバムでは唯一。TVドラマ"NOTTURNO"についての詳細はこちらのページに記載。 |
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