07. The Death Farm Animals: THE PIG 豚 4:55
「アニマルズ」と云えば70年代のフロイドの名盤だが、犬も羊も登場しないこちらの場合は「死のアニマルズ」。正確に言えば、死の農場で飼われている動物たちだが、映画作品の方ではややピント外れな印象のこのモチーフ、スクリプトとは切り離して独自の鑑賞スタンスで楽しんだ方が良いのかも。トップバッターは、フロイドとも唯一共通するキャラのブタ。ただ、こちら場合はブタが空を飛べるような壮大なプロットではなく、2曲目の"Killer on the Train"のいわゆる変奏曲。スクリプトで言えば、あの絵本のブタの段落での殺人が列車での殺人だったと云う流れ。サスペリア的なスキャットも印象的。 |
08. The Death Farm Animals: THE CAT 猫 3:14
ディスコの女性従業員が惨殺されるシーンの挿入曲。絵本の猫=猫系フェロモンを放つ女性と云うノリ。2曲目"Killer on the Train"からタイコのトラックを除くシークエンストラックや4曲目"Arpeggio"の鍵盤トラックも登場。終盤、ストリングスをかき鳴らすようなフレーズやオルガン+クワイヤのサウンドでは「サスペリア」の片鱗も。 |
09. The Death Farm Animals: THE SWAN 白鳥 1:37
バレリーナが惨殺されるシーンの挿入曲。絵本の白鳥=プリマドンナと云うノリ。1曲目のヴァリエーション。ストリングスをかき鳴らすフレーズも再び登場。最終盤ではローランド系鍵盤でもお馴染みのプリセット音もかすかに聞こえる。 |
10. The Death Farm Animals: THE RABBIT 兎 3:12
帰宅女性が惨殺されるシーンの挿入曲。絵本のウサギ=足早に逃げる女性と云うノリ。1曲目の中間部、6曲目の序盤などでもお馴染みの6/8モチーフの4/4変奏。ちなみに5曲目の終盤も同一モチーフの4/4変奏。ストリングスをかき鳴らすフレーズも三度登場。終盤のモチーフは6曲目「デス・ファーム」の最終パートの変奏。鍵盤やギターのソロはフィーチャーされず。挿入部のマランゴーロのパラディドルも6曲目とは全く違うが、モチーフそのもののカッコ良さは何ら変わらず。 |
11. INQUIRIES 調査 1:38
5曲目「オデュッセウス」の変奏。リリカルなイントロ+ギターテーマのパートだけを抽出する中、モランテがエレキからアコギに持ち替えた1曲。劇中では、不幸な過去を背負う主人公のペーソスを浮き彫りにする場面で登場。 |
12. ASSOCIATED DEAD 死へのいざない 3:59
4曲目「アルペジオ」の変奏。8分割でのベタなタイコのコンビネーションはアルバムでは初モノ。元曲のタイトルにもされた「アルペジオ」のフレーズは終盤で登場。 |
13. FINAL WHITE WEEK ファイナル・ホワイト・ウイーク 4:48
1曲目や6曲目でもお馴染みの6/8モチーフの4/4変奏だった10曲目「兎」の別ヴァリエーションのようなナンバー。如何にも劇中スコアと云う感じ。エンディングのオルガン+クワイヤのカデンツは8曲目の「猫」と全く同じ。この曲、空白の1週間を巡るスクリプトのイメージスコアなのかもしれないが、それにしても「ファイナル・ホワイト・ウイーク」と云うタイトルにはチョットやそっとではお目にかかれないはず。 |
14. NON HO SONNO - MAIN TITLE 沈黙 (エンド・タイトル) 1:59
1曲目からテーマのメロを取り去った変奏。エレピ系のトラックを抜いただけのようにも思えるが、実はパフォーマンスも全く違う。6/8モチーフをどうしても挿入したかった意図は判るものの、アブリッジする形で強引に終わるエンディングはやや微妙。ただ、映画の製作側による強引な編集でぶつ切りにされたスコアを聞かされるよりは全然マシ。 |